君の嘘は桜色
結局伝えられないまま迎えてしまった卒業式
式の内容なんて全く頭に入らなかった
伝えなきゃ、伝えなきゃ、
頭の中はそればっかり
気が付けば紗良の手を引いて卒業式の日に待ってましたとばかりに咲き乱れた桜の下に来ていた
「紗良、言わなきゃいけないことがあるんだ、」
やっと口に出せたその言葉、切り出せたことに満足している俺にかけられた言葉は予想を大きく裏切るものだった
「わたしも、言わなきゃいけないことがあるの。
好きな人が出来たの、だからもう付き合えない。
ごめんね、ばいばい、悠斗」
何を言われたのかわからなかった
頭の中が真っ白になった
好きな人ができた、、、
もう付き合えない、、、
俺はなんのためにこんなに悩んでいたのだろう
どうやって伝えたらいいか、どうやったら傷付けないか、そればかり考えていて紗良の気持ちにまったく気がつけなかった
でも、これで良かったんだ、このままだと俺は紗良を幸せにできない
だから、これでよかったんだ
顔を上げると紗良は泣き笑いのような顔で笑って俺の手に手紙を手渡してきた
「4月1日の午後になったら読んで」
そう一言だけつぶやくと紗良は背を向けて言ってしまう
「まってくれ!!
紗良、ありがとう。」
紗良は振り返らずにただ一言「ありがとう」とこぼして立ち去った
俺の手の中に残っているのは綺麗な桜色の封筒の手紙
4月1日は俺がアメリカへ旅立つ日
偶然って怖いな、、、それとも、、、偶然なんかじゃないのか、、、、
式の内容なんて全く頭に入らなかった
伝えなきゃ、伝えなきゃ、
頭の中はそればっかり
気が付けば紗良の手を引いて卒業式の日に待ってましたとばかりに咲き乱れた桜の下に来ていた
「紗良、言わなきゃいけないことがあるんだ、」
やっと口に出せたその言葉、切り出せたことに満足している俺にかけられた言葉は予想を大きく裏切るものだった
「わたしも、言わなきゃいけないことがあるの。
好きな人が出来たの、だからもう付き合えない。
ごめんね、ばいばい、悠斗」
何を言われたのかわからなかった
頭の中が真っ白になった
好きな人ができた、、、
もう付き合えない、、、
俺はなんのためにこんなに悩んでいたのだろう
どうやって伝えたらいいか、どうやったら傷付けないか、そればかり考えていて紗良の気持ちにまったく気がつけなかった
でも、これで良かったんだ、このままだと俺は紗良を幸せにできない
だから、これでよかったんだ
顔を上げると紗良は泣き笑いのような顔で笑って俺の手に手紙を手渡してきた
「4月1日の午後になったら読んで」
そう一言だけつぶやくと紗良は背を向けて言ってしまう
「まってくれ!!
紗良、ありがとう。」
紗良は振り返らずにただ一言「ありがとう」とこぼして立ち去った
俺の手の中に残っているのは綺麗な桜色の封筒の手紙
4月1日は俺がアメリカへ旅立つ日
偶然って怖いな、、、それとも、、、偶然なんかじゃないのか、、、、