君の嘘は桜色


…………………………………


悠斗へ


改めて手紙を書くってなんか変な感じだね


私ね、実は悠斗がアメリカにいくこと知ってました


悠斗がいっぱい悩んでいることも


伝えて欲しいなとも思ったけれど“私に伝えないこと”それが悠斗の出した結論なのかなと思って私も1つ嘘をつくことにしました


ごめんね


きっとこのままだと、私は悠斗の夢の重荷になってしまうと思ったから


それでもこんな手紙書いたら余計迷っちゃうかな


それでも、嘘をついたままもう会えないなんて嫌だなと思って悠斗がアメリカに行く日に読んでもらうことにして手紙を残しました


きっと悠斗は優しいから私が行かないでって泣きついたら困ったような顔をしながらも沢山悩んでくれると思います


そんな悠斗の優しい所も含めて全部好きだから、私は嘘をついたんだよ


好きな人なんて悠斗以外にいるわけない


最後の最後までわがままでごめんね


どうしても伝えたかったから最後に5文字だけ私に伝えさせてください


悠斗がどんなに遠く離れていてもずっと変わらない


『大好きです。』


夢をあきらめないで頑張ってね


どんな悠斗でも応援しています


またどこかで出会えたらもう1度一緒にいられるように


心のどこが隅っこに私のことを覚えていてほしいな


気持ちが上手くまとまらなくて長くなっちゃってごめんね


さよなら、ありがとう、大好きです。


紗良


…………………………………
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop