愛されプリンス½
「あ、あの…?」
殴られたショックでおかしくなってしまったのだろうか。
親にも殴られたことなさそうな顔してるしな…。
プリンスは自分の腕をなぜかじっと眺めた後、私に視線を移した。
「…何者だお前」
「な、何者って、だから村田…」
「本当に女か?」
「…はい?」
女か?という質問をされたのは人生で初めてだ。
思わず聞き返すと、プリンスがスッとその長い腕を私にのばして
胸を鷲掴みにした。
大事なことなのでもう一度言おう。
胸を、鷲掴みにした。
「……本物か?これ」
確かめるようにヤワヤワとそれを揉むプリンス。
………えーと。
とりあえず。
「ギッ……ギャァァァァァァ~!!!」