愛されプリンス½





「………」


「…………」


「……………」


「………………」


「…………何か言えよ!!」




沈黙に痺れを切らしたらしい玲が吠えた。



何か言えよって言われても、ねぇ。




「……玲………かわいすぎっ…ブフッ…」



「殺すぞ」



「いや違うから!俺はこう見えて今めちゃくちゃ感動してんだよ!」



「笑いすぎて涙目になりながら言うんじゃねーよ!!」





ブチ切れている玲。



顔が真っ赤だ。



ふーん、でもそっか、玲がはじめて本気で触れたいと思った女の子…か。




これはやっぱり、俺の目に狂いはなかったな。





「なぁ玲。お前、一花ちゃんのこと好きだろ」






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