愛されプリンス½
「あらぁ~2人知り合い?」
お母さんがニコニコしながら私とプリンスを見比べる。
「し、知り合いも何も…今日コイツに胸揉ま「一花さんとはクラスが隣同士で仲良くさせてもらっているんです」
ニコッ…と最高に感じの良い笑みを浮かべて言うプリンス。
どの口が言うかどの口が言うかどの口が言うか!!!
思わず脳内で3回言った。
なっ仲良く…ですと!?
「誰と誰が仲良っ…「あらぁそうだったの♪玲くん、大人っぽいから一花よりも年上だと思ってたわぁ♪」
お母さんが恍惚とした表情で言う。
ダメだ…完全に奴の毒牙にかかってしまっているらしい。
「いやぁ、本当にびっくりです」
プリンスがその完璧な笑みを、お母さんから私に移した。
「まさか一花さんと、家が隣同士だったなんて」
……はい?
「…今なんて?」
「もう一花ったらぁ、耳悪くなったのかしら?だから玲くん、うちの左隣の部屋に住んでるのよぉ♪」
…ひだ…左隣に!?住んでる!?!?
「うっそだぁ☆」
私は現実逃避した。