愛されプリンス½
「……はぁ?」
意味不明。
ポカンとする私を気にすることなく、天王子が続ける。
「この俺としたことが、お前ごときに興味持たれねーとか…気にくわない」
「…はぁ」
「これはプライドの問題だ」
深刻そうな表情を浮かべた天王子が腕を組む。
「だから俺はお前をオトす」
「あのー…」
「興味ねーなら、嫌でも興味もたせてやるよ」
前から思ってたけど、こいつの思考回路は全くもって意味不明。理解不能。
天王子は自分の言いたいことだけ言って満足したらしい。
「明日から覚悟しとけよ」と言い残すと、あっという間に私の部屋を出ていった。
明日から…
一体何がはじまるっていうの…!?