愛されプリンス½
うちに!?ご飯を食べにくる!?
…毎晩!?
「ちょっお母さん何言ってるの!?」
グラタンのおかわりなんてしている場合じゃない。
私は慌ててお母さんに抗議した。
「え~。だって一人でご飯作るの大変でしょ?」
「まぁ…そうですね。料理、嫌いではないんですけど…。ついついコンビニ弁当とかになってしまうことも多くて。誰かが作ってくれる料理とか、たまに無性に食べたくなります」
わざとらしく神妙な顔でそう言うプリンスに、私は言葉を失った。
今日、みのりの手作り弁当を気色悪いとか言ってゴミ箱に投げ捨ててたのはどこの誰!?
「あんたねっ…「じゃぁ決まりね♪これから、夕ご飯はうちで食べるということで♪」
文句を言ってやろうとしたら、ご機嫌なお母さんが勝手にそう話をまとめてしまった。
「はい、よろしくお願いします」
プリンスもニコニコ笑って頭なんか下げてるし!
よろしくするな!!
「…ちょっとあんた、顔かして!」
もう我慢の限界だ。