愛されプリンス½
―――…
話し終えた天王子は、ふぅ、と息を吐いて天井を仰いだ。
「…って。何で俺こんな話、お前にしてんだろ…」
「……うん」
いや“うん”ってなんだ。
心の中ですかさずツッコむ。
天王子の過去をはじめて聞いて、胸がいっぱいで言葉がでなかった、とはいえ…
ダメだ。何か言いたい、言わなくちゃ。
必死に頭をフル回転させていると
「でも」
天王子がふと真面目な顔になって私を見る。
「なんかお前に聞いて欲しくなった」