愛されプリンス½
「………で?
今まで何があったのかじっくり説明してもらいましょうか」
犯人を取り調べる刑事みたいな鋭い眼光のみのりに迫られ、私は今までのことを洗いざらい話すことになった。
授業はサボった。先生ごめん。
「………」
話した後。
誰もいない階段の途中に座り込み、自分の膝に突っ伏しているのはみのり。
「…え、どうしたの?」
「いや…なんかあまりにも衝撃的っていうか…ずるすぎて!」
顔をあげたみのりが、ずるい!ともう一度言った。
「プリンスの女アレルギー直すのに協力って…
何それ!?何そのおいしい展開!?前世でどんだけ徳積んだらそんなことになるわけ!?!?」
そして頭を抱えてなぜか混乱している。
「いや…でも、はじめはホンットに嫌だったんだよ?あいつ性格悪いし…」
「でも今は好きなんでしょ?」
みのりが、う、と言葉に詰まった私を面白そうに見る。
「…う…
…………………うん」
「何その間」
だって、なんかやっぱり恥ずかしいし!