愛されプリンス½
赤くなっているであろう顔を見られたくなくて、私は顔を逸らしてパタパタと仰いだ。
「でもさー」
そんな私には気付かず、みのりが真剣な顔になる。
「今の話聞いて確信した」
「…え?何を?」
「あの写真撮った犯人」
「え!」
今の話のどこにそんなヒントあったんだろう。名探偵だったのかみのり。コナ〇もびっくりだ。
ごくりと息をのんだ私を、みのりが横目で見た。
「妃芽ちゃん」
「…え」
「だから犯人、妃芽ちゃんなんじゃない?なんとなく、そうかなーとは思ってたけど。
絶対にそうだわ」
「…根拠は」
みのりは少し考えてから、グッと親指をたてた。
「女の勘」
…なるほど、それは信頼できる。