愛されプリンス½















「っきゃぁぁぁぁぁ!プリンス今日も超っ…かっこいい~っ!!!」



「こっち見て~~っ!!」





私の学校には“プリンス”がいる。



まるでアイドルのコンサートさながらの盛り上がりを見せる放課後の校門前。




プリンス様のお帰りだ。




「みんな今日もありがとう。また明日ね?」



ニコッとファン達に向かい微笑むプリンス。




ぎゃぁ~~!という絶叫が学校に木霊する。



絶対近所迷惑でしょこれ!





歩く近所迷惑、天王子が校門前に立つ私を見つけて、目を細めた。





「お迎えにあがりました、お姫様?」




「…っその呼び方やめ「ぎゃぁぁぁぁぁ~~っ!!!」





ひときわ大きな歓声が私の耳を貫いた。



こまっ…鼓膜が破れる!!





< 415 / 420 >

この作品をシェア

pagetop