愛されプリンス½
6♡一緒にお昼を食べましょう








「〜〜っえい!」



2日後の月曜日。


勢いよく下駄箱の扉を開けると、そこにはいつもと何ら変わらぬ上履きの姿。



いや、でも、見かけだけかも。



恐る恐る手に取ってみる。



中を覗き込んでも、画鋲も入れられていないし、砂や落ち葉がいっぱいに詰め込まれている様子もない。




…よかったぁ。



ホ、と胸を撫で下ろした時。




「おっはよ〜一花!」



ドンッと軽く叩かれた肩。


すごく軽い力だったのに、ビクッと大袈裟なくらい肩が跳ねた。




「…っと、ビックリしたぁ」


「いやその反応にこっちがビックリしたわ。
どしたの?朝からじっと自分の上履きなんか見て」




私の隣に並び、上履きに履き替えながら不思議そうなみのり。



そんなみのりもいつも通りだ。





「みのり…いつも通り、だよね?」


「は?何が?」


「いや別に!
ていうか今日早くない?」




いつもみのりは遅めのプリンスのご登校をお出迎えしてから教室に来るのに。



「それがさー、ザビエルに呼び出されてて」


「えっザビに?何で?」


「わたし体育委員だからさ、一限目の体育の準備手伝えって。体育館に呼び出された」


「うわ、まじか」





それは超災難。







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