初恋は水中の彼
土曜日
譲が家の方に迎えにくる
「おはよう」
「ん、行こうか、そういえば制服姿初めてだな」
「うん、恥ずかしい、きつくて」
「筋肉だからしかたないよ」
二人は一番近い大学にやって来た
「今日さ、オープンキャンパス行くって話したら部活の奴等も来るって」
「あたし、一緒にいてよかったの?」
「いいよ、杏奈と約束したんだから……あいつらは俺が行くって昨日言ったから急に行くって言い出したんだから」
大学に着いた二人は入口で構内図をもらいプールの場所を確認して歩いて行った
「高校の先輩もいるんだ、一応ここが第1候補、近いしな」
「先輩かーいいな〜」
プールのある建物に入っていく
「譲〜、こっち」
二人は声がした方へいった
「先輩お久しぶりです」
「おう、譲が入ってくれたら頼もしいんだけどな」
「譲、遅せえよ」
「お前らと約束はしてないはず」
「女連れかよ~」
「こいつも、水泳やってるんだよ、中学まで一緒に泳いでたんだ」
「じゃあ、女子の方、誰か呼んできてやるよ」
「すみません」
先輩が女子部員を呼んで来てくれ、杏奈はついていく
「かわいいなー、小柄で巨乳、水着姿みてみたい」
「お前な~、水泳の女子をそういう目で見るな」
「泳いでたら気にならないけど制服はくるなー」
「先輩~こいつら変です(笑)色々教えてください」
譲は先輩についていく
お互い見学を終え合流する
「譲、どうだった?」
「うん、施設もいいし、先輩もここ入ってタイム伸びたって言ってた」
「女子の方もね、うちのスクールに通ってた人がいたよ」
「来週もう1つ見に行ってみるか?県内はその二校くらいだな、水泳部あるのは」
「うん」
次の週も別の大学のオープンキャンパスに出かけジムで話す
「杏奈はどっちがいいと思った?」
「最初かな〜、家から近いし、プールも綺麗……頭のレベルもなんとかってとこかな、授業落とすのも駄目だしね」
「俺も学科のこと考えると最初だなー」
「本当?また一緒に泳げる?」
「受かったらな、この間の奴等もそこに行くみたい」
「譲は嬉しいんじゃないの?また一緒に泳げて」
「でも、あいつらには邪念があるからな~、杏奈のことかわいいとか、巨乳とか、色々言うから」
「こんな、筋肉パンパンなんて嫌でしょ、譲らは女子部もあったじゃない……女子高の制服だったから珍しかっただけだよ」