友達ごっこ
2人も…渋々了解してくれた。


それから、時々、私は濱田さんと話すようになったの。


席替えがあって、私の前に濱田さんが座る事になった。


『ねえ、濱田さん。髪の毛触ってもいい?』


綺麗な髪の毛だったから、そんな風に後ろから聞いたら、濱田さんは、すました顔で言ったの。


『いいよ、触っても。あのね、私の事、さよって呼んで。濱田さんじゃなくて』


『え、あ、うん…ありがとう、さよちゃん。さよちゃんの髪の毛綺麗だから、触りたいなって』


私は、少し照れながら『さよちゃん』 って呼んだ。


そして、髪に手を伸ばした。

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