素肌に蜜とジョウネツ

「あれ程、念を押して伝えたのに忘れるなんて有り得ないな……何なら油性ペンで手のひらにでも“ジッポ”と、書いてやろうか?」

「そ、それはやめてください」

「じゃあ、次は忘れないでくれよ」

「わかってます……」


そんな会話のやりとりに、今度は急激に鎮まっていく胸のドキドキ。

でも、何だろ。

高輪マネージャーの手が置かれている肩の部分は妙に熱を持ってる感じ。

何だろ……

そんな事を考えてぼーっとしてしまう。


「明日は?」

「え……?」

「明日の夜はどうなってんの?」

「明日明後日は夜勤です……」

「あっそ。じゃあ、その次が休み?」

「はい……」

「じゃあ、次は適当に何か作って届けて」

「はぁ……」


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