素肌に蜜とジョウネツ

『伝えたい事ってそれだけ?』

「あ、うん……」

『彼氏でも出来た?』

「いや……そんなんじゃないけど……」


どう伝えるのがお互いにとって一番良いのか、と真面目に考えていたけど、


『そっか~…と、藤子、ちょっとゴメン』

「え?」


会話の途中で凌一の声が遠くなる。

何だろう、と思っていると、


『悪い。キャッチ入ったわ』


と、凌一。


「え、キャッチって―…あのっ、私が今言った事……っ」

『うん大丈夫。わかってるって』

「わかってるって―…」


本当に……?


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