素肌に蜜とジョウネツ
これじゃあ、高輪マネージャーに“手を出す気にならない”とか何とか言われてもしょうがないわ。
いるよね……
男から本命として見れない女って。
もしや、私ってその類の女なのかな。
もっと私が世の男性を惹き付ける何かがあったら、あの高輪マネージャーも立場を忘れて、別の意味でちょっかいを出す気になっていたんだろうか―…
って、
何で高輪マネージャーのことなんか考えちゃってんの自分!
バシッと両手で頬を叩いて、ブンブンと顔を左右に振る。
「メイク直し、メイク直し!」
と、鏡を取り出して、夜のバイトに向けて、とりあえずメイクを直し始める。