素肌に蜜とジョウネツ

すると、


「雅ちゃん、コイツは絶対やめといた方がいいよ~」


私の隣りに座る、もう一人のお客様がそう口を出す。


「コイツさ、常に何人も彼女がいる様なヤツだからさ。ついさっきも股がけがその内の一人にバレて修羅場」

「おい、それを今言う~?」

「いやいや、さっきの今だから親切心で言ってんだよ~、お前、これ以上女関係こじれるのマジやばいって」


若干、呆れ気味に忠告する隣りのお客様だけど、一方はというと、


「まぁ大丈夫っしょ~」


と雅ちゃんの肩に腕をまわした状態でヘラっと笑ってる。

そんなやりとりを水割りを作りながら見て、

あれ……

こういうタイプって―…

そう思っていると、

< 222 / 374 >

この作品をシェア

pagetop