素肌に蜜とジョウネツ

何だか着替える時間も惜しかったから、ロングドレスのままの格好で。


「あらぁ、アンタちょっと珍しく夜の女バリバリの格好ねぇ、そんな姿でウロついちゃっていいの?」

「トトちゃん、ウイスキー水割り!いや、やっぱりロックで!」

「本職の関係者に見つかったらマズイんじゃないのぉ?」

「あとね、〝トトちゃんセレクト・チーズ達の華麗な集い”ってやつも!っていうか、何このネーミング~普通にチーズ盛り合わせとかじゃダメなの??」

「あっ、でもアンタ厚塗りだから、そう簡単にバレないわネ」

「ねぇ、トトちゃん聞いてるー?」

「アンタこそヒトのハナシ聞いてんのっ!?」


そんなバトルを入店早々繰り広げながら、トトちゃんのお店でオンナ一人飲み。

さっきはお店で感情にブレーキをかけてしまった分、後さき考えず、飲みたい様に飲んでいく。

そんな状態だから、


「う〝ぅ~…」


しまった。

当たり前だけど、やっぱり飲み過ぎた……

っていうパターンに至る。

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