素肌に蜜とジョウネツ

夢の中でもノドが乾くとは……

なんて思いながら、何か飲み物を飲もうとキッチンまで行こうとサンダルを脱ぐ。


「おい、ちょっと待て!」


と、高輪マネージャーの慌てる声が聞こえたけど、そんなの気にしない。

よろよろと部屋にあがって、キッチンの冷蔵庫までフラフラ歩く。


あれ?冷蔵庫が違う……?


とか、勿論、そんなの全く気にしない。

とりあえず飲み物。

冷蔵庫を開けて、直ぐ目に入った缶ジュースを手に取り、プルを開けるとグビッと一気飲み。


「それ……缶チューハイ……」


という、高輪マネージャーの言葉も耳に入ってない。

グビグビ飲んで、喉が潤うと―…


「っ―…」


今度は、瞳から涙の粒がポタポタ―…



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