素肌に蜜とジョウネツ

それはそうと、高輪マネージャーは、もう帰って寝てるかな……?

私は明日も夜番だし、次の日は休みだけど、夜は副業がある。

部屋は隣りでも、数日間はまともに会えそうにない予感……

はぁ~…

と、漏れる溜め息。

すると、


「そう言えば、営業部の高輪マネージャーなんですけど―…」


と、いきなり美山ちゃんの口から“高輪マネージャー”の名前が。


「えっ……!?な、何?」


これまた、つい必要以上のリアクションをしてしまう。

まさか、このタイミングで彼の名前が出てくるなんて思わなかったから……

でも、


「あっ」


と美山ちゃんは声を出すと口を噤んでしまって、その視線の先を確認すると、


「神崎マネージャー……?」


つい呟いてしまった通り、神崎マネージャーがいた。

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