素肌に蜜とジョウネツ
「良くはないだろ―…このまま警察、行くか?」
“もういいです”という私の言葉を聞いても、
物凄い迫力で、高輪マネージャーが上島さんに迫る。
ガタガタと、震える上島さん……
“どうする?”
高輪マネージャーが、そう問う様に私を見る。
私……
私は……
「もう二度と、こんな事はしないで下さい……」
とにかく、もう二度と、こんな犯罪になるような事はしてほしくない。
上島さんに対しては、そう思う気持ちが一番で―…
「もう……いいです」
もう一度、私は高輪マネージャーに伝えた。
「う゛っ……、う゛……っ」
私の訴えに、懸命に頷く上島さん。
けれども、高輪マネージャーは上島さんを掴む手の力を緩める気配はない。
それどころか、更に強く掴んでいる様に見える。