素肌に蜜とジョウネツ
そして、
「本当に彼女の事が好きなら、あんな事をヤラれて彼女がどういう気持ちになるのか位、考えろ!」
今まで見たことも無い険しい表情で、高輪マネージャーは上島さんを怒鳴りつけた。
「あまりにも身勝手過ぎるんだよ!」
「は……い゛……っ」
「そんな手段で彼女がお前に振り向くと思うか?」
「う……うう……っ」
「二度と彼女の前に現れるな!いいな―…!?」
夜の路に高輪マネージャーの声が響く。
それから、やっと、上島さんは解放された。
上島さんは涙を流したまま、
「うぅ……うっ……」
何度も何度も、声にならない声で私に頭を下げて、
私達の前から去っていた。
そして、この場所に居るのは、私と高輪マネージャーだけ。