素肌に蜜とジョウネツ

「夜中に腹が減ったから、たまたまコンビニに出掛けようとして―…」

「……」

「っていうのは嘘」

「え……」

「瀬名さんが気になって―…今日、休みみたいだったから、夜の店かなと思って待ってた」

“心配した”


手を取ったまま、そう言われる。


「電話には出てくれないし―…」


なぜ?

そう問う様な視線。

でも、聞きたいのはこっち。

何で、そんな瞳で私を見るの?

何で、そんな風に心配してくれるの?

いくら、部下で隣人だからって、こんな帰宅時間になるのに待ってたり、そこまでしないよ。

普通は……

舞川マネージャーっていう素敵な彼女がいるのに、私の事を心配する暇なんてないでしょ?

もう、やめて。


「やめて……下さ……」

「え?」

「もうっ、こんな風に私に構わないで下さい……!」


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