素肌に蜜とジョウネツ
俯いてドキドキドキドキしていると―…
「ジッポ、落としてなかった?」
女心に響くような低音で高輪マネージャー。
でも、そんな問いかけに、
なんだぁ、落し物の問い合わせかぁ~…(チェ~ッ)
私、直ぐにテンションを下げちゃう。
まぁ世の中、そんなに甘くないよネ。(心ノ溜メ息)
「ジッポ……ですか……?フロントには、そういう連絡は……」
「そうじゃなくて」
「え?」
「店にジッポ、忘れてなかったか知らない?」
「み、店……ですか??」
「昨日の夜だよ」
「は、はぁ~…」
店?店って何処?って首を傾げちゃう。
ホテル内のラウンジ?バイキングレストラン?和食?中華?
昨日の夜って言われても―…
でも、何でわざわざ私に??
高輪マネージャーの言葉にクエスチョンマークが飛び交う。