素肌に蜜とジョウネツ

だけど、そんな状態も、


「瀬名さん!用紙補給したら、直ぐにフロントお願いします!」


美山ちゃんの声で仕事モードに引き戻される。

職場で傷心に浸っている場合じゃない。

裏でプリンタにA4用紙を補給して、直ぐに表に立つ。ラウンジに連絡しなきゃとは思いながらも、なかなか手があかない。

この時間はチェックアウト業務が主。

神崎マネージャーや他の社員が団体のお客様の対応をする中、私は美山ちゃんのその他の宿泊のお客様の対応に追われる。

ルームキィーの返却、清算、車の手配―…

目まぐるしく時間が過ぎていく。


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