素肌に蜜とジョウネツ

「なっ、なな何でココに……!?」

「何でって―…隣りに引っ越してきたから、一応、挨拶に来たんだけど」

「嘘っ……」

「そんなつく価値も無い嘘をついてどうするんだよ。しかし、まさか君が隣人とはな―…」


敬語を使うのも忘れて動揺しまくりの私を見ながら、はぁーっ、と重い溜め息をつく高輪マネージャー。


いやいやいや、“まさか”って、それはこっちの台詞だし……!


同じ職場だったってだけでも、かなりの偶然なのに、同じマンション。しかもお隣さんって有り得ない―…


夢を見てるって訳じゃ……ない、よね……?


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