素肌に蜜とジョウネツ
こういうラフな格好でも、一般的な感覚で見ればカッコいいヒトの部類に入るんだとは思うけど―…
どうしても大階段の高輪マネージャーとは別人に感じてしまうのは、あの似合いすぎてたスーツ効果?
それとも、色気漂うオールバック……?
と、そんな事を考えていると、
「でも―…どうしようかな」
高輪マネージャーが呟く。
「はい?」
「君の夜の副業をタダで黙っておくのもつまんないと思って」
「ツ、ツマンナイ……?」
「他言しない事が俺に何かメリットをもたらす訳でもないしなぁ」
「ちょっ……さっきまで、大丈夫、シツコイ!って言ってたじゃないですかっ」
ちょっと、ちょっとぉっ、そこまで言っておいて、何?
そのイキナリな心変わりは……?!
すると、
「よし、こうしよう」
何か閃いた表情で高輪マネージャー。
そして―…
「黙っといてやる代わりに、夕飯作ってよ」
「はい?」
「安いもんだろ?」
はいぃぃ~…??