素肌に蜜とジョウネツ
ご挨拶の品を持って玄関に立ち尽くす私。


何て横暴な男なんだ―…

何だか今の展開で夕飯を食べる気が起きなくなったじゃない……

フラフラとベッドまで歩き、倒れこむ。


何で、夜の店で出会っちゃったの?

何で、同じ職場の営業マネージャーなの?

何で、隣りの部屋に越してきちゃってるの?


そんな偶然の巡り合わせをしてしまったのが、何で彼のような失礼極まりない男なのぉ……?


“そんな偶然に運命を感じる”


って?

そんな冗談、ジョーダンじゃないっ。


どうせ、そんな出会いを遂げるのなら、もっとこう、優しくて、紳士的で、笑顔の素敵な―…

まぁ……悔しいことに、笑顔は好みすぎるけど……

とにかく、

そんな男性だったら、喜んで運命を感じてたのに!

よりによって、何で、ああいうタイプ??


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