【男スポ短編】‡おわりのはじまり‡
でも私、耐えたよ。2ヶ月間。


だって、私にはわかってたもの。


そのうち夏樹があの女を煙たがって、遠ざけて、それから夏樹が私だけを見てくれて――


私に、夏樹に幸せが来る。


そう、信じてた。ううん、来るって決まってたの。







でもね。私、見ちゃったんだ。


二週間前、夏樹からあの女の匂いがした日。


夏樹とあの女が一緒に帰ってるの見ちゃったんだよ。


それも、手、繋いでたね。


「酷いよね、夏樹。私とは手を繋いでくれた事なんてないのにね」
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