キミに夢中な俺‼
あんまり近ずいたら、駄目だったな。

やはり同居生活は断るべきだった。
私の駄目さが丸わかり。今更
反省しても…
      遅いよ。



料理も論にだけやらせてたし

甘やかされて、いい気になってたかも

送り迎えも疲れる原因か?

仕方無いかも。

受け入れよう。
だってまだ22歳なんだからぁ~
     ゥワア~ンゥワア~ンゥワア~ン
     ゥゥゥ~ンゥワア~ンゥワア~ンゥワア
ベッドで声低くタオルを加えて泣いた。
悲しい時は、泣いたがいいって聞いた。



一時間ばかり泣いていた。
目を冷やして出勤。
まだ少し腫れぼったいが大丈夫。

バスを降りたらラインが来た。

「今日も遅いから、先に休んでてね!!」


既読無視。

いっもなら湯気出して怒ってくるのに
何にも返って来ない。

ジーッと眺めてポケットに入れた。


たった2カ月。
何時もと同じ、歴代彼氏と同じ
でもヤッパリ寂しい。
紬も論が大好きになっていた。


バス亭の前にはコンビニがある。

サンドイッチとコンソメスープを
買う。

黒のスーツにポニーテール
スニーカーにグルグル眼鏡。
いつものスタイル。

会社入り口で百合子先輩とガッチ


「おはようこざいまーす。」

今日は金曜日!百合子先輩も気合い
入ってる。

今度はどこの男と合コンか?

「紬、今日サ~残業なったら、
ヨロシク。」

嫌です!なんて言おうモノなら血祭りに
あげられる。

 「はい!!わかりましたっ!! 」
新卒らしく即返事。


「ありがとう。紬がいると
    助かるわー。♡」


何時も合コンの時は残業丸投げ
この局様を何とかしたい‼

金曜日、紬も定時で上がりたーい‼
💡そうだ、先輩に強力して
寿退社してもらえば
私たちの悩みはスツ飛ぶってもんだ。
早くまとまればチョーラツキーw

   「先輩、いい男捕まえて
    下さい。
    そのためなら応援いたします
っ。」
     

百合子先輩の後ろを歩く、先輩は振ら
れても振られても、ハイスペック
男子を捕まえる‼と言う信念は揺るが
なくある意味、尊敬

女はこうあるべきと、身をもって
教えてくれる。


いいDNAを見つけ次世代に、残すと
言う生物学的倫理にもとずいている。

      「スゴい!」

夜20:00やっと残業終了。

明日は土曜日、
どうせ大江諭も、お泊まりだろう。

バスに、乗り帰っていると途中カフェ
で大江諭のアル◯ァードを発見!!

慌てて最寄りのバス停で下りる。

ドキドキドキドキ
心臓の音が手にとっているように
うるさい。


自動ドアがひらくと奥の方に
ミデアムヘアーで、栗色の髪をした
白い花柄レースの服に辛子色の
フレアスカートの綺麗な優しそうな
女の人が目に止まった。


後ろムキだけど、ビジネスショート
カットの彼は、やっぱり大江諭。


朝みたまんまのスーツ姿
大江諭の後ろの席に座る。

パスタのペスカトーレとシーザー
サラダとスープ オレンジ、ジュースを
頼みながらも耳は後ろに集中する。

紬は、ラインで咲妃に報告


 大江諭の浮気現場に
   遭遇。
 
     既読、咲妃
     早くICレコーダ!
     ICレコーダ!


ああ、そ、そうか…
後で報告する。


     既読、咲妃
     分かった!待っ。

カフェでは論と彼女の会話が
静かに聞こえる。


「本当?」

  「当たり前俺モテないから。」
         ハハハ

論はブラックコーヒーを飲んでいた。
店内にも珈琲の芳ばしい香りが
あちらこちらから流れて来る。
神経を落ちつかせるには
持ってコイの場所。


楽しげな彼女の声が上がる。
「うそでしょ、昔からモテてたじゃない。」

「いやいや俺、口悪いからサー
 彼女なんて居ないんだよー
 しかし、お前綺麗になったな!
 昔から綺麗だったもんな。」


  「論こそ!いい男だょ。
   本当に彼女居ないの?」

「おいおい、居ないよ‼。」


紬は運ばれてきたペスカトーレを
ズルズルと、蕎麦並みに食べた。

「へぇ~論に彼女居ないんだ。
私彼女じゃ、なかったんだぁー。」


紬は食事も喉をとおらなかった。
通ったけど味分からなかった。
飲み込んだだけ‥

       













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