キミに夢中な俺‼
論はまだ良く目が覚め無いらしく
剛さんに寄りかかったままだ。



「紬ちゃんだっけ、可愛いね。
 ロン止めて俺にしない?」


冗談混じりにロンの友人が声かけた。

すると剛さんに寄りかかり、寝ていたで
あろうロンが睨んでいた。



  ヒエエエヒエエエ
  コッ、コエ~よ論!


「詰まらん冗談、言うな!!
 お前どうなるかわかってんのか?」



剛さんが声をあげる。


紬は、フルーツサンドをパクつきながら

    「論、やっと起きたか?」
     と呟いた。



どうやらここ岡山は論の故郷とわかった。

偶然にも明日プチ同級会があるらしく
仲のいい同じクラスの人達が
集まるらしい。

ロンも誘われていた。


「いや、俺はやめとく、紬いるし
 他にも連れがいるんだ。」




論は人気者だったらしくメンバーも

「一時間か二時間でもいい、来いよ。」

論は渋っていた…



「論、私なら気にしなくていいよ。
 蒼介さん達にも言っておくから。」



  「ホーラ、彼女もああいって
   くれてるじゃん。」


「紬いいのか?」



 「だって久しぶりなんでしょ。
     いいよ。」




「じゃあ顔見せるだけな!!
直ぐ帰るからな! 」




「よかったな剛、杏奈よろこぶぞ!!」
  軽い冗談で論の友人は声をあげた。


  あ、あ、あ、💦
 「 嫌々みんな喜ぶ‥って話だよ。」


剛さんは少し気まずそうにしていた。
紬に気を使ってると言うか
気まずい雰囲気に気づかない程
紬も鈍くは無い。


それからまもなく一行は帰つていった。



次の日
論は、朝からなんかソワソワしていた
何時もと違う様子に、少し不安を覚え
ソワソワの訳は杏奈さん?

 
11時になった。
「一時間で帰るから…。」
約束して論は部屋を出た。

紬は、小腹が好いたのでホテルの
カフェへ行った。


ヨーロツパ風のカフェは、
一階にあった。

今日10月15日論の誕生日だ。
プレゼントはいつも使う
ネクタイピン。


ブラウンで統一されたビジネスマンが
利用多なのか、落ち着く雰囲気。

パンケーキとカプチーノを注文した。
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