キミに夢中な俺‼
彼女達は半分は旦那持ちらしく
主婦業の話になった。
暫く話に花が咲いてドヤドヤと
集団で出て行った。
わからないように後を付けて
集まりのある店を近くのカフェに
入って覗いてみる。
「◯◯高校3年5組同級会の為
貸切。」
と看板にお詫び状があった。
店の周りにはスーツ姿の男の人達が
沢山いた。
カフェで、目立たない
ように持参していた、グルグル眼鏡
とおさげをチョイ、チヨイと編んだ。
服はジーンズと白のレースのはいった
フリフリのブラウスであまり目立た
ないと思う。
今パンケーキを食べたことを後悔した
お腹いっぱいなのに何か注文
しなきゃいけない。
しばらく本を読んで過ごした。
するとブルブルと携帯が震えた。
「ゴメン!少しおくれる、
蒼介達と合流してくれる?」
「どれくらい?」
「明日まで休み取ったから
蒼介達と先に
帰ってくれていいから。」
「ヘ?何の為の旅行?!」
すると向こうから
男女のふたりが入ってきた。
近くの席に移動してICレコーダON
ほんとは誕生日の記念に音声を
取ろうと持ち歩いていた。
こんな事に使うとは本当に残念。
「論頑張ったね、課長なんて
凄い。」
「そうでもない、
鬼課長って嫌われNO 1
自慢にならないよ。」
「カッコイイし、モテるデショ。」
「それは、ご想像にお任せだな‼
杏奈も相変わらず
綺麗だな。
益々いい女になったな。」
「彼女いるの?」
「もてないって言ったろう。」
「あの医者とは結婚しなかったの?」
「論に謝ろうと思って次の休み
あなたの所に行ったの
したら引っ越した後だった。」
「そうか悪かったな!!」
「ううん…私の方がアナタに
愛されてるから
何しても許されるって思ってたし
本当にゴメン」
彼女はしおらしくロンの目を見ながら
謝っていた。
それなりの仲だったんだなと鈍い紬
でもよく分かる。
「いいって、昔の話ダロ。」
「ねえ…やり直せない?
私はずっとあなたが好き
論はどうな…の!」
みた感じ、論も好きそうだ。
大人の恋人に見える程2人はお似合い
で仲が良さそうだ。
これら以上は聞きたくなかった。
メガネを外し髪をといた。
化粧を直して、席をたった。
論の、前で伝票をバシッと
顔面にぶつたたき付けて、
「払っておいてね、
誕生日オメ…
お幸せに(▼皿▼)四寝」
プンプンプンあ、‼
と紬は何か思い出したように
2人の席に戻り
〈〈〈ボン‼VAN〉〉〉
「お幸せに‼」
とロンのマンションの🔑を彼女の席に
置いた。
ロンの為のプレゼントを又顔面に
バシン‼
せめてもの腹いせにプレゼントと
伝票を叩き付けた事が少しスッキリ‼
くっそォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
そんな事を思いながら
ドスドスドスと店を出てきた。
Σ( ꒪д꒪ lll)彼女はこんな顔をして
ロンも(ll'ʘิωʘิ'll)な顔をして紬を
見送った。
とんだカス野郎だ‼
と店を出た紬は、呟いた。