キミに夢中な俺‼
それから紬は論が寝たのを確認する。
髪を1本抜いてみたがおきない。

そうっとリビングへ行きスマホを
探したが見当たらない。


諦めてまた寝室へ戻る。
するとレインボー的なひかりが論の
手から漏れていた。

┣¨‡┣¨‡、┣¨‡┣¨‡┣¨‡
論がねがえりをうち上向くのを
辛抱強く待つ。



待つ事の苦手な紬には耐えられない
ほどの苦痛だった。



カップラーメンの三分でさえ待てず
バリバリボリボリなのに‥

30分ぐらいたった頃遂にロンが、
念願の寝返りをうった。

すぐさま携帯ゲット
ロックがかかっていて開かない。


部屋番号、生年月日、その反対
誕生日、あかない。 


あ!!車のナンバーピカーン
      開かない。クソッ -"- 💢

紬の誕生日 開かない。

論の携帯は諦めざるおえない。
次はGPSに期待する。



土日祭日、論はどこで、何をしてる
のだろう。この不思議な疑問が紬を
行動に走らせる。


昨日取り付けた子供用携帯は確実に
機能していた。


今日も、接待らしい。
車は会社に止めたまま動いていない。
平日の接待なんて紬には意味ない。
飲むんだから車には乗らない!



今度の三連休が穴じゃね。
それまでは、気づかれないように
普通に過ごした。

バレたら水の泡だて器。

これがまあ精神的につかれてしまう。
論は携帯を離さないようになった。


益々怪しい。








     金曜日の夜

「ゴメン!明日も忙しい。
 先に寝てて、ごめんな!! 」

  「い、 いいよ。仕方ない!」


今日も23時に御帰宅の論は、
すまなそうに呟いた。

最近は疲れてきて早く結論を出した
かった。
GPS、GPS、論が寝付くのを待って
また後ろの座席に仕込んでしかけて
来た。


   待ちに待った三連休初日。


GPSは、隣街高級住宅地に停車
しばらくするとまた動き出した。


街中の高級デパートに駐車
二時間ぐらいして町外れのラブホに
停車。
動かなくなった。

暫くして、論からメール。


「今日も忙しいから、遅くなる。
 寝てていいよ。」
 確認するように彼からのLINE。


毎回毎回、変わり映えのないLINE。
なんか違う嘘ついてみろや~
飽きた。


しかし次の日も


 ロンは用事がかたずかない。
 だから三連休は潰れるから
 明日は、紬も好きなことをやれば
いいか らと連絡が入った。

 ここまでは想定内。

 しかし,ポストにA4サイズの封筒
 が入っていた。


 論所有のマンションなのに梅迫紬の
名前宛に入っていた。

 中には大量の写真!
 
 ラブホではないが高級ホテルに二人で
 入っていく写真。

 二人で食事を取る写真。

 楽しく談笑する写真。

 映画館でのツーシヨット
 しかも日日入り。

 この日は私と出掛けるのをドタキャン
 した日ではあるまいか!!
    ムカツク●`ε´●ムカツク



 証拠集めをしなくとも証拠は向
こうからやってきた。

 GPSも今日も高級ホテルで止まって
る。
 昨日から動いていない。


 「そっかぁ、 あのお嬢様か!!」

 論、跡取りになったか!
 WOwーこりゃ慰謝料八桁貰えるわ。
だけど‥

 
 涙が止まらない。

 証拠を集めるまでは気持ちどうしてや
ろうとか、裁判してやるとか、

 want to kill‥とか
 思ったけど、凄い脱力感!
 ハンパ無いです。

 

 


 














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