キミに夢中な俺‼
7月も半ばを過ぎた。
今年の夏は異常気象!
暑すぎる。
俺は相変わらず銀行で働き、土日
祭日は牧場で馬と戯れている。
紬は、向こうで生活をしている。
紬の生活費とりあえず百万は渡し
てある。
俺のせいで安定した仕事を止め、
マンションを借りたり、電気製品
買ったりしていたから
当然の義務と思う。
三田夫婦がいるから安心ちゃ安心。
実は母方の祖母が、紬のいる県で
1人暮らしをしている。
80を過ぎた高齢者だから心配も
大きい。幼少期は夏休みや、
冬休みはずっと祖母の家で過ごした。
俺に取っては故郷と呼べる土地!
海もあるし野球観戦にも良く連れて
行ってもらった。
祭りが終われば移動願いを出して
紬と暮らしたい。
祭りがあるから我慢出来るが
もう限界だと思う。
ちゃんとプロポーズをして
結婚したい。
今日は朋美の事を蒼介に、
話したいと思って
居酒屋に悠人と3人で飲むつもりで
呼び出した。
咲姫の交際も順調だし
もう打ち明けても、ぶれないだろう。
黙っていたがいいかもしれないが、
紬と三田夫婦の付き合い。
紬と俺親友の付き合い。
避けては通れない
何時かは顔をあわせるだろう。
どちらとの付き合いも切れないから‥
提灯が入り口の横にかけてある
居酒屋、タケちゃんに、三人は集合
した。
家飲みでもよかったが、久々に
賑やかな所で飲み会をしたかった。
金曜日の夜でもあったから店は
賑わっていた。
刺身や焼き魚、焼き鳥などを頼んで
ビールでカンパーイ
ゴクゴクゴクと、ひやがった喉を
軽い苦味と、きめ細かな柔らかい
泡が流れ込んでいく。
ウウ~ップうめぇ~。
三人でプハプハ言ったあとそれぞれ
の近況報告をした。
悠人と清代乃は付き合いも順調!
蒼介も咲姫と将来を約束している
ようだ。
俺の一連の騒動は二人ともしってい
たが紬と仲直りしたことは彼女達経由
で何となく知っていたようだった。
令佳との誤解が始まりだった。
しかし俺は誤解で通しても
婿養子狙われた事は、俺には誤算だった。
「あ~あの銀行マン!ヤッパリ
おまえだったか!!。」
シシャモをクルクル回し蒼介が笑い
ながら肩をバシバシ、しばいた。
「俺も目が隠してあったけど
論ってわかったよ。」
「え、何で分かる?」
「俺のプレゼントしたシャツに
蒼介と3人お揃いの、ネクタイ
ピンをしてたからさ。
俺と、蒼介は、
銀行マン=論 だからね。」
「あ~マジかい!」
「おうよ。」
「でな!, 朋美のことだけど…。」
「あ~いやな名前出すなよ。
酒がまずくなるしっ!! 」
蒼介はあきれざまにボソッと呟いた。
「まあまあまあ!!、今は咲姫ちゃんと
デキちゃってるだろ!!
もう時効だよ。な、な。」