キミに夢中な俺‼

朋美。

「ぇーえっ‼ちっ、違うよ﹏。」
紬はバタバタと手を振った。

「論さん、紬に気付かれないように
 ひとり子作りしてるって。

 紬に生理が来るたびガックリしてる
 らしいよ。」

咲姫がフフツと笑いながら
教えてくれた。


「ああ、ヤッパリ!やたら生理の事
 気にしてんだもん。
 
 なんとなくソレっぽいから/
 排卵日には会わ無いように
してたんだー。
 
 アイツわかりやっすー。」

4人で論をけなしまくり紅茶の
お供にした。

 サッパリ美味しいレモンケーキを
食べた後
 お婆ちゃんがやってきた。


「随分賑やかだこと。」
 お婆ちゃんを二人に紹介した。
 
 「中里芙美子さんです。
  紬ちゃんと私は芙美さんって
  呼んでるの!! 」

芙美さんはニコニコしながら
「仲良くしてね。」
と優しい笑顔をふりまいた。
咲姫を見て
「そうだ、これこれ。」

芙美さんは、茗荷谷の梅汁でつけた
漬け物を咲姫に渡した。

「食べれないときは
 これを少し食べれば食欲がわくよ。
 悪阻が酷くなったら
 食べれないと点滴うけなきゃ
ならないからね。」

 そう朋美さんの、貧血も芙美さんの
 食事療法で、随分改善されていた。

真っ赤な梅汁に漬け込んだ茗荷谷は
やはり真っ赤に染まり
凄く美味しそう。


話を聞いていた喜代乃は流れで
内容を理解した。

「なーるほどね!!
 で!!!
 蒼介さをんには、話したの?」


それには朋美さんが、ウグッ
(⊙0⊙)ブッ`;:゙;`;:、



 「エエエーッ。
蒼介の子供なの?」
  と悲鳴をあげた。


なんか暴露大会みたいになった
ティタイムは
皆紅茶の、おかわりが続いた。

ただ芙美さんだけが、
いいねえ~
わかいね~
うらやましいね~
を繰り返していた。


咲姫を紬の、マンションに送り
紬と喜代乃は、二人で夕食の
買い物に出た。

マンションの前に見覚えのある
三人がいた。イケメンでカッコ良くて
人目を引く三人。

 「あれ?論だ。」
喜代乃も
 「あれ?悠人だ。」

と叫んだ。
紬が、喜代乃にみみうちしながら…


「ヤバッ今日排卵日なんだよ。
    どうしょう。」

喜代乃はニヤニヤしながら

   「いくら論さんでも
    私たちがいるんだし、
    大丈夫だよ。」

「ダハハハハハハダネ~。」
紬はホッと胸をなで下ろした。


5人は合流して、今日は
咲姫も疲れているから明日
話合おうと言った。



咲姫と紬は理由を知っていたが
あえて知らないふりをした。



これは咲姫と蒼介さんの問題で
私たちの問題ではない。
口を出すべきでは無いのだ
2人で話し合って決める事‼


軽はずみなアドバイスなんて
しないほうがいい。
 
咲姫が産むと決めてるのなら
最大のサポートは、しょうと
紬も清代乃も腹をくくった。




 
















 








 
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