キミに夢中な俺‼
モップを、持ち掃除を、始める、
メガネ、帽子、マスク、てぶくろ
を身につける。
仕事が一通り終わると、




「失礼します。
専務さん、私辞めますから
 会社は、このまま使ってください。
 迷惑かける訳にも行きませんから。」




悠人は書類を、パンパンしながら
「心配しなくても大丈夫だよ
 君の会社は、
 丁寧で、綺麗にしてくれるから
 心配しなくていいよ。


 僕達も大人げなかった。
 謝るよ、不快な思いをさせて
しまって。」



 
 「本当に要らぬ世話ですけど
  彼女たち何人いるんです?。」


アハハハ
「ご想像にお任せだなフフ。」
と何とも興味深い笑いを浮かべた。

部屋を出ると、バタバタバタと
オバちゃんが走って来た。



「あ、あんたぁ~やっちゃったって!!!」

    「あ、はい。
     会社には迷惑かけないと
     約束してもらいました。」



「…あ、それはどーでもいいけど
あれ、人目気にしないで
やってるからね。
私はスカッとしたよ。
イチャイチャしすぎ、
みぐるしい‼」



オバちゃんは、
「ラーメンでも食いにいくかー?」

「いいですね。
 ニンニクタップリの豚骨がいいな
ー。」

「おう、おう、イイネー。」

その日はオバちゃんの奢りで
チャーハンと餃子、
追加で、天津飯を半分こ、して

「もう、少し遠慮しなよ~。」
           ガハハ
「いいじゃーん。
 私より時給高いんだからぁ。」



母親の温もりを知らないからか
おばちゃんの優しさに甘えてしまった。
それを話したら
オバちゃんは、ニッコリした後




「亭主と二人だからいっでも
 おいで。
 私達には子供をさずから
なかったから
 あんたみたいな
 娘がくれば旦那もよろこぶさぁ~。」



ポロッと涙がでたが、ごまかした。
オバちゃんは、スーパーへ
喜代乃はマンションへと別れた。

悠人からメールが来ていた。
さっき合った事も知らないはずだ。
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