キミに夢中な俺‼

見られた。




 強引で人の良さそうな叔母さんは
博多っ子な感じがした。

昔こんな感じの元気な明るい
おばちゃん達に可愛いガってもらっ
たなぁ。凄く懐かしい気がした。

彼女の叔母ちゃんは本当に残念
そうに諦めて帰って行った。


その夜、紬に東京へ戻って
俺の辞令が降りたらまた九州へ
こようと提案したが紬はあと1ヶ月
待ってと譲らない。

仕方なく論が折れる形になる。
もやもやしながらまたまた一週間
もう一度説得するが
なかなかうん、と言わない‥



10月、ロンの出場する秋祭りが
神社でとり行なわれた。

紬も悠人も清代乃も咲姫も蒼介も
応援に出向いた。
お囃子が流れる中沢山の人で賑わった。

神社を3周する若者が境内で紹介
される。
皆、若武者姿で現れ、一際目立つのが
論だった。

女の子たちはたちまち(๑♡ᴗ♡๑)になり
キャーキャーキャーキャー
叫び出した。

そんな若い子の応援に答えるように
一斉に馬に乗り駆け出した。

土埃と声援で神社は勇ましさと活気に
溢れた。

馬に乗る論もカッコイイ!

結局2位で、賞金と顧客をゲットした。
祭りは夜通しつづいた。
ロンはホッとしていた。
猛練習を終え、紬に会いに行き
一晩泊まり
また練習のため帰るとゆう、生活に
正直限界を感じていた。

その生活も秋祭りと共に終わった。


やり切った充実感があった。


大役を終えたロンは紬達と合流し
屋台や、秋祭りを楽しんだ。

咲姫の体を気遣い、
蒼介達は先に帰って行った。


それからまた1週間が過ぎた日の
事....。



紬に
「週末、こっちにくるのは
 正直しんどい。
 疲れもあるし、休みがあって
 ないようなものだ。

 紬の為に頑張ってるし
 紬も少し折れてくれても
 いいんじゃないか?」

    「ウ~ン。
     じゃあ月1か2でいいよ。」

「ええー。」
俺はアッケラカンと言った紬を
ポカーンと見てしまった。

俺はあいたくて側にいたいのに
紬はそうじゃないと言われたようで、

そのままバックを持ちUターンした。
紬からはライン、メール、電話が
来たが、話す気すらなくなった。


同期や先輩達にぐちる。


「お前、最初が肝心だぞ。
 甘やかしてどうする。」

 「暫く無視して様子を見ろ!! 」


 「お前結婚したら奴隷になるぞ
  今からしつけろ!! 」


  「よしっ、通い夫は
   暫く休め!!甘い顔色するな、
   いいな!」
先輩達は夫とはなんたるかを
熱弁する。


俺もモラハラには成りたくないが
もう少し紬からの愛情を
感じてみたい。

どこをどう回ったのか次の土曜日
合コンが設定された。

「論の為に先輩達が五月蝿くて
 お前の為の合コンだかんな。
 ぜーったいにコイ。」
同期からの誘い断るつもりは無い。
通いカレシを休む決断をする、
紬にナメられてるのは
分かっている。
クッソ

週末、久し振りの合コン。
たまには紬以外の女の子達との
交流もいいんじゃない。

何て甘い響き。
紬に悪いと思う気持ちがブブーンと
吹き飛んだ。



なんと今日のおあいては、
東南大病院の医療秘書の皆さんでーす。


オオオオオー男等から大歓声があがる。
俺は一人、見知った顔があった。
彼女も気ずいたみたいだ。

    並立友紀27歳

彼女はにこにこ笑顔で

「あのときはありがとう
 御座いました。」
と人なつこい笑顔をみせた。‐

やはり24になったばかりの紬とは
少し違っていた。
俺を見る顔には優しさや
思いやりみたいなモンがある。

俺たちは年がそんなにはなれていなくて
まあ、飲みも彼女の、おかげで
楽しく飲めた。

それから、みんな
別行動しようという話になり
極めて楽しくしていたと言う理由で
俺と友紀はカップル認定されてしまった。


「まあ、そう言うことなら
 まだ飲める?」

友紀はニッコリ笑うとまた二人で
飲み歩いた。
気づくとかなり友紀は酔っていて
仕方なくマンションにつれて帰った。

これは意味も無く友人としての
行動だった。




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