キミに夢中な俺‼
「紬、大丈夫かい?。」

「フミさん。
 ロンは、ロンはどうなりました。
教えて、フミさん!!」


「あ、ああ
 その前に双子の父親は
ロンかい?。」

「‥‥ゴメンナサイ!

 まさかフミさんがロンのお婆さん‥
なんて反則ですよ。」

「知らなかったのは
 お互い様じゃないかい。」
  
紬は小さく頷いた。


「紬の苦しんだのも知ってるから
 おしつけはしないけど
 ロンを許してくれないか?
 ロンが嫌かい、嫌かい?。」

「ロンは!!?」


「今ICUに入ってるよ。
 まだ目覚めなくてね‥」

  「ウワアアアン
   どーしょうフミさん
   ロンがどこかで元気で
   居てくれたら
   それでよがぁづだのー
       

  じな"ないデー
  ゆるずがらあ"""""
  ぶびいざーん。
  ロンのドゴいぎだーい。」

このままにしていたら乳の出も
悪くなる。

「大丈夫、ロンは飯食えば
治るんだよ。‘
 紬も早く体調戻しなよ。
 もう、ママ何だからね!!
 ロンは大丈夫!!」





紬早く起きろ!
菜々花と桜菜はやく食べなさい。

パパ、ママがおならしたー。
「いつものことだろー。」

「ねえパパ!!
 ミルク!!」

「ハイハイ、菜々花もミルク?」
 
「ぱぱぁ靴下!!」

「ハイハイ、ウサギちゃんか?
      ねこちゃんか?」

「紬、早く起きろ! 
 ちゃんと食べろ。」

家事一般をこなして論は娘二人を
車に押し込み
出勤。」


朝のバタバタが過ぎ去り
専業主婦ならではの特権である

一人ノンビリの朝ご飯。

他の専業の人は
朝起きて
弁当3、4作りながら
子供を起こして
旦那を起こして洗濯回して

旦那がでてけば
子供も学校。

ホッとする暇なく
洗濯干して、布団干して
掃除終わって、
やっと朝ごはん。
ホッと一息。

近所のママ友の話に紬はロンの
有り難さを知る。


紬の場合は、家事全般全て論がやる。

家事育児彼は疲れないのか?
ふと疑問が走る。

  「ロン疲れてるでしょう。
   休んでよ。」


「ハァァァ、
 紬、家族が趣味なんだ。
 どんどん増やして
 がんばるんだよ。

 子供と遊んだり、はなしたり
 アア~
 しあわせなんだー。
 男の子が生まれたらスケボー
したいし

 サッカー観戦にもいきたい。
 菜々花と、桜菜はサッカーより
 ピアノだし‥イイケド 」
      

ロン、一家はフミさんの敷地に
家を建て住んでいる。

フミさんは病気も何も飛んでいって
健康そのもの!!

フミさんのデカい家は
お手伝いさんが住んでいて
フミさんはいったりきたり。

昼過ぎにやってきて紬とお喋り。
大きく成長したお腹を撫でて
男かな?
女かな?
性別は生まれてからのお楽しみ。

夜は紬と、フミさんがつくる。


鬼課長は鬼部長に昇進しました。

紬は時々浮気防止の為
ロンの仕事場に顔を出します。
妊娠中の浮気は多いと聞いた。


ロンの前で大泣きする女の子発見、

ロンも紬を発見。


「お昼ウナギ食べよう♡」
 怒りまくってるようにしか
 みえないのに、紬はクスッと
笑ってしまう。
 

GWや夏休み!冬休み
咲姫家族、清代乃一家、三田さんち
みんなこのこじんまりとした、
大江邸へとやってくる。

フミさんちは、大にぎあい。
村の婆友も、紬のママ友もやってくる。

ひっそりたたずみ、
静けさしかなかった不気味な
ほど寂しかった豪邸が、
息を吹き込んだように
生き生きとしている。

たくさん増えた子供たちの声が
楽しく響く。

来年から義両親も加わり益々
賑やかになりそうだ。
岡山もいいが、孫と暮らしたいらしい。


そうそう、あの騒動のあと
ロンは東京の紬の実家で
紬との約束どおり兄夫婦、両親の
前で、頭を擦り付け求婚した。

しかしきびしい厳格な、
警察官ではなく思いやりのある、
優しい市の職員だった。

孫二人を連れているのに
反対する分けがない。

ロンは紬の両親も大事にして
毎日忙しくしている。
それがロンの趣味だし生きがいだと‥


そうそう。
紬を大事にする事も忘れない。

あの日、ロンは...の後、
何言おうとしたの?

数年経ってふと、言い争いした日の
事を思い出して、紬に聞いてみた。


フフフ、
「ロンは、私には手に負えない!
って言いたかったの。」

「今もそう思う?」

「思う。けど今は1人じゃないし
家族がいるから、大丈夫と思うよ。」


フフフ「もう苦しいのは
嫌だからな。紬を
嫁にしたかったから
俺の願いは叶ったよ。」


あの日、最初の日、紬と再開して
から俺は、お前を
嫁にする、と決めていたんだよ。






    



お終い。

 












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