【短】恋はいいね
「もう、一年になるんだよね…」


二人で少し遅めの朝食を取った後、片付けをしてる俺の背中にギュッと抱きつきながら、水美が呟いた。

一瞬なんのコトだろうと思ったんだけど、すぐに俺達が結婚してもうすぐ一年になるんだってことに気付く。


「なんか…あっという間だなぁって。瑛飛さんといると時間とか関係ないって感じ…」

「そうだな…なんでだろ?」


凄く嬉しそうに笑って、俺の背中からひょこっと顔を出して上目遣いをしてくる水美に、そう答えながら泡だらけの手を上に上げて、ちょんっと鼻の頭にキスをした。



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