【短】恋はいいね
「大好き、だよ…みなみ…」
「ん…瑛飛さん……」
啄ばむようなキスを何度も何度も繰り返して、水美の息が完全に上がった頃。
しな垂れかかる水美の体を泡がつかないように抱き締めて、サッと手を洗い流した。
そのまま水美を抱き上げて、足早にソファーの所まで歩いてく。
「水美、俺と出会ってくれて、ありがとう」
「くすくすくす…なぁに、それ?…でも。私の方こそ……出会ってくれて…ありがとう」
ふわっとソファーに水美を下ろして、俺はその足元に跪く。
水美を見上げると、照れ臭そうに頬をピンクに染めていて少し瞳が潤んでる。
その顔を両手で包み込んで、ジッと揺れる瞳を見つめた。