光〜ray of hope〜

「はぁ…なに?」


「俺さ前に大切な子がいたんだ」


「それで?」


「お互い想い合ってたんだけど、俺は救えなかった」

救えなかったってまさか…


「何からって言うとその子の大切な友達が
亡くなった…それでその子の心を救えなかった」


なんでか私と似てると思った。
私も咲奈と言う大好きな友達を亡くした。
それから私の歯車は狂って行った

「それから急に俺の前からいなくなった…
ずっと探し続けた、でも全然見つかんなくてさ」


私と同じだ
咲奈を失い私はある人達から逃げ出した

「その子さ俺の前から居なくなる前
怯えた表情で助けてって助けを求めてたのに
気づいてやれなかった…」


何もかもが私の過去のピースを
はめて行くみたいに蘇る記憶

「再会できたんだけど、もうあの頃の様に
笑う女の子じゃなかった。」


ねぇ、その子の名前って…




「花純、その子の名前は花純」




私は頭の中が真っ白になった。
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