光〜ray of hope〜

俺は近くに車を停めていたから、この女をおぶって
車まで行き助手席に乗せシートベルトを閉めた。


車の中でも叫び続ける女

「触るな!!消えろ!!!」


俺は運転しながら片手でこの女の手を握り言った

「大丈夫だから」
とひたすら言い続けた。
家に着く頃には寝て落ち着いていて

ベッドに寝かせ
俺は女の手を握りながら一緒に眠った。


気付いたら女は起きていて誰かに電話している

「ここどこ」と聞こえたから俺は
居場所を伝え、どうせ薬の友達だろうと
思って携帯を奪い電話を切り質問した。


「なぜ薬なんかに手をだしてる?」

だけど、答えない女は帰ると言う


帰してもまた薬すんだろ?
薬なんかに溺れんな と俺は思い
「ここに居ろ」


なにを言っても聞かない女に俺はイラつき
携帯を投げて帰した


それから俺は湊に電話した。
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