優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
嘘…

こんなイケメン、テレビの中でしか見たことなかった。

履歴書の写真通り…

いや、それ以上だ。

『大家さん?』

『あ…ええ。山崎祥太君ね、初めまして、よろしくお願いします』

つい、見とれてしまってた。

『三井結菜(ゆいな)、あなたにピッタリの名前』

え!!いきなりの呼び捨て?

私よりも10歳も年下なのに。

ちょっと生意気?

『結菜ちゃん、よろしくね』

ゆ、結菜ちゃん?

目を丸くして驚く私を尻目に、祥太君はさっさと歩き始めた。

『あ、あの…!』

私の声に、振り向く祥太君。

『そっちじゃないよ、こっち』

『嘘、反対か』

って、照れ笑いしながら、戻って来た。

クールな見た目と、笑顔とのギャップ。

すごく…カッコ良い、本物のイケメン。

背も高いし、端正な顔立ち。

ほんの少しだけ長めの前髪が風になびいて、より爽やかさを増している。

まるで、映画のワンシーンを見てるようだった。
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