優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『嫌だ、やめて!来ないで』

川崎君の変わり果てた姿に、私は恐怖を感じた。

きっと、2人には状況が掴めないだろう。

でも、必死に私を守ってくれた。

『帰って下さい、警察呼びますよ』

『うるさい、お前ら同居人か!お前らのせいで、俺達は別れることになったんだ。お前らのせいで…』

『違う!2人にはなんの関係もないよ!私があなたにはもう会わないって決めたの』

『とにかく、警察に連絡するから』

祥太君のその言葉で、川崎君は一旦引き上げてくれた。

祥太君と、文都君のおかげで助かった。

2人がいなかったらと思うと、本気で怖くなった。

川崎君、痩せて、髭も剃ってなくて…

本当に別人だった。

私が川崎君をあんな風にしたの?

あの時、素直に別れるって言ってくれたから、もう終わったって思ってたのに…

私が悪いんだ…

私を守ってくれた2人も、何かを察したようだった。
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