優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『僕は、体を張って守ります。例え、僕が傷ついたとしても、結菜さんが大丈夫ならそれでいい…』

『何言うの?ダメだよ、そんなの。大切な文都君が、私のせいで傷つけられたら、私、ご両親に顔向け出来ないよ…』

『結菜さんは、僕をただの同居人としてしか見てないんですよね…』

文都君…?

どうして今日はそんなにムキになるの?

『…文都君は、大切な家族だよ。一緒に暮らす本当に大切な…』

『家族…?僕は…結菜さんの息子にはなれない…僕は、そんな気持ちで結菜さんと一緒にいるんじゃない』

『…文都…君…』

『僕は…祥太君や颯君みたいにカッコよくないし、上手く話せないけど、それでも、結菜さんが…』

そう言って、文都君は、私を包み込むように優しく抱きしめ、そして、続けた。

『僕は、結菜さんが、好きです』

文都君…あなたまで…

みんなどうしたって言うの?

少しして、文都君は私を離した。
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