優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
自然に道路側を歩いてくれる気遣いに、男らしさを感じて、顔がほころんだ。

守られてる感覚。

『結菜ちゃんってさ、年齢は?』

え?

やっぱり、山崎君には驚かされる。

いきなり女性に年齢を聞くの?

最近の若い男の子って、こんな積極的なの?

『当ててみよっか』

すぐ左側を歩く私を、180cmくらいある長身の山崎君が見下ろして、優しい笑顔でそう言った。

『ダメダメ。年齢より上に見られたら、やっぱりショックだから』

それは、本音…だ。

24歳の山崎君からしたら、私は…

やっぱりオバサン。

『28。ほぼ当たってるでしょ』

嘘!!

28!?

お、お世辞…だよね?

6歳も若く言われたら、さすがにお世辞だってわかる。

『嫌だなぁ、年上のオバサンをからかわないでね。私はもっと上だから』

でも…嬉しい…かも。

28歳って言う響き…

懐かしい。

本当ならガッツポーズしたいくらいだけど、バカみたいだから、さすがにその感情は抑えた。

『からかってなんか無いよ、本心だから。本当に28くらいに見える。なんなら、もう少し若くても大丈夫だよ』




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