優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
そうだ、最近は、颯君、祥太君のことを祥太兄って呼ぶようになった。

最初は、一緒に暮らす中で、いろいろぶつかることも無かったわけじゃない。

だけど、きっと、刺激し合って、お互い分かり合えて来たんだろう…

みんな、仲良くて嬉しい…

本当に、それが1番嬉しい…

『結菜さん、お金は僕達が出しますから、何も気にしないで下さいね』

文都君が、そんなことを言ってくれた。

『…そんな、悪いよ、みんなそれぞれで…』

『これは3人で決めたことだから。僕達が結菜ちゃんを誘ったんだし。僕は楽団で収入があるし、颯もバイト頑張ってるし。それに文都も…な』

祥太君の言葉にうなづいて、文都君が少し恥ずかしそうに言った。

『…僕も時間のある時に、英会話教室の先生をしてました。大学近くの英会話教室で、子ども達に教えてたんです。英語が好きなんで、とても楽しく頑張れました』

『そうだったの?医学部の勉強の合間にバイトしてたんだ…子ども達に英会話を教えるなんて、本当に素敵ね。楽しそうにしてる文都君と子ども達の様子がなんだか目に浮かぶわ。文都君の英語、ネイティブみたいだから、子ども達も勉強になるね』

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