優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
ごめんね…

そんなに切実に、そして、誠実に言ってくれて…

痛いほど胸に突き刺さったよ…

『俺のことばっかり、ごめんね。いや、俺はもちろんだけど、文都も颯も、結菜ちゃんのこと、本気で好きなんだ。言わば…俺達はライバルってことだよね』

祥太君は、ちょっと笑った。

『ライバルだけど…でも、アイツらは良い奴だから…だから、3人で協力して結菜ちゃんを楽しませたいなって。颯がアイディアを出してくれてさ、温泉旅行にしようって』

『そうだったんだね、本当に嬉しかった。何だか、これって、子どもが遠足に行くのを楽しみにしてるみたいな気分…なのかな。ワクワクしちゃって』

祥太君は、またニコって笑ってくれて…

私の頭を撫でて、

『ワクワクしてるのは、結菜ちゃんだけじゃないよ』

って。

『俺達3人とも…すごくワクワクしてる。だってさ…大好きな人と…旅行に行けるんだから』


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