優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
こんな私が、ペンションやりたいなんて、虫が良すぎるのかな…

女の子2人さえも、幸せな気持ちに出来なかったのに…

本当に、智華ちゃんもひなこちゃんも、ごめん。

だけど、心の中で応援はさせてね。

絶対に、これからの人生、幸せになって…

その日の夜、夕食の時に、ひなこちゃんのことを話した。

お母さんは、今日は帰らないそうだ。

素敵なお相手と会っているらしい。

ひなこちゃんのこと、本当に急だったし、みんな、驚いている。

『…結菜ちゃん、元気出して。結菜ちゃんが笑顔じゃないと、俺、寂しいから』

祥太君は、こんな私を励ましてくれた。

『…祥太君、ありがとう』

『後で、久しぶりにピアノ聴いてくれない?新しい曲が出来たんだ。1番先に聴いて欲しくて』

『祥太君は、作曲もするの?すごいんですね』

文都君が、興味津々で聞いた。

『ああ、作曲は好きだよ。自分の思いを自由に音符に乗せて…好きなメロディーを作れるから』

『さすが、祥太兄』

『楽しみだな、みんなで聴かせてもらいましょうよ』

文都君が言うと、

『え、みんな?みんなも聴くの?』

って、祥太君が、冗談っぽく笑った。

今、3人は、すごく仲がいい。

嬉しい。
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